「高齢者向けおしゃべりAI見守りスピーカー」福島県川俣町にて開始

最終更新日:2025.01.10

「「高齢者向けおしゃべりAI見守りスピーカー」福島県川俣町にて開始」記事のイメージ図

株式会社シーマン人工知能研究所、株式会社オプテージ、福島県川俣町は、「一人暮らしの高齢者向けおしゃべりAI見守りスピーカー」の実証実験において提携します。これにより、福島県川俣町において2025年1月~2月に本実証実験を実施することを発表しました。一人暮らしの高齢者50世帯を対象に実施されます。

本製品は「俣兵衛」と名付けられ、高齢者と本製品が会話し得られた情報を、家族、介護や自治体の関係者やにメールで送信する機能を持っています。また、地元のイベント情報や天気予報などを提供する機能も実装します。

「俣兵衛」は川俣町の乳子岩(ちごいわ)にまつわる伝承をベースにしたキャラクター設定となっています。「天真爛漫ながら、母親への強い憧れを持ちあわせ、ときにヤキモチを焼くような子どもの妖怪」として設計され、甘え口調やヤキモチ焼きな性格を付与しました。声はオーディションに合格した川俣町在住の小学生の音声を、AI技術で生成しています。

シーマン人工知能研究所は、1999年発売の人工会話ゲーム「シーマン~禁断のペット~」の開発者が起こしたベンチャー企業です。100万人ユーザーを擁するエンターテイメント業界での知見をもとに、独自のAI日本語会話制御エンジン(SwitchingSystem)を開発し、GPTの能力を引き出しつつ「楽しませる会話」の生成に注力しています。本実証実験は、高齢化社会におけるIoTやAIのテクノロジーの社会実装の課題を洗い出すことも目的としています。

川俣町では60歳以上の人口割合が50.1%と高く、高齢者の孤独感解消や見守りに貢献することが期待されます。