人材開発支援助成金が拡充 中小企業のリスキリング・AI研修を後押し

最終更新日:2026.06.26

中小企業のリスキリングやAI・DX研修を後押しする「人材開発支援助成金」が、2026年に拡充されました。

コストの壁を下げる制度として、改めて注目されます。

ニュースの概要

厚生労働省の人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)が、2026年3月2日の改正で対象を広げました。

中小企業の経費助成率は75%、賃金助成は1人1時間あたり1,000円(従来は980円)に引き上げられています。

大企業は経費助成60%、賃金助成500円です。今回の改正では、事業展開の有無を問わず「将来従事予定の職務に関連する知識・技能の習得」も対象となり、配置転換が確定していない段階でも申請できるようになりました。

あわせて、訓練終了後の機器・設備の購入費用を補助する「設備投資加算」が中小企業限定で新設されています。

1事業所あたりの上限は年間1億円、賃金助成は1人1訓練あたり1,200時間までです。なお、この拡充は令和8年度末(2027年3月31日)までの時限的な措置とされています。

リスキリングドットコムの見解

リスキリングドットコムとしては、今回の拡充はAI・DX研修のコスト負担を下げる好機だと考えます。とりわけ、配置転換が未確定でも申請できる点は、人材の育成と再配置を計画的に進めたい企業にとって使いやすい変更です。

一方で、制度は時限措置である点に留意が必要です。助成があるから研修するのではなく、自社の人材戦略に沿って「何を学ばせ、どう活かすか」を描いたうえで活用することが重要です。

中小企業にとっては、申請の手間を踏まえても投資対効果の高い選択肢になり得ます。期限を見据えた早めの準備が求められます。

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