称賛データをAIで解析し「隠れた才能」を発掘 タレントマネジメント新手法

最終更新日:2026.07.02

従業員同士の「称賛」データをAIで解析し、組織に埋もれた人材を可視化する新たなHRテクノロジーが登場しました。

南青山アドバイザリーグループが、タレントマネジメント向けの2つのAIソリューションを相次いで発表しています。

ニュースの概要

日本人材ニュースONLINEの報道によると、南青山アドバイザリーグループは、社内で交わされる称賛や感謝のデータをAIで解析する「AI Talent Mapping」を提供しています。

このサービスは称賛データから3つのシグナルを読み取ります。第一に「適合性シグナル」として、これまで評価に表れにくかった隠れた才能を発掘し、内部登用の精度向上につなげます。

第二に「文化的ハブ」として、組織図には現れない非公式なネットワークの中心人物を特定します。第三に「次世代リーダー」として、将来のリーダー候補を統計的に予測します。

あわせて提供される「エンゲージメントストック」は、社内の称賛を経済的な価値へと交換できる仕組みで、貢献への公正な還元を実現し、離職率の低下に寄与するとされています。

上司による一方向の評価では見えにくかった従業員の実像を、日常的なやり取りのデータから捉え直そうとする試みであり、勘や経験に依存しがちだった配置・登用の判断をデータで補強する発想が特徴です。

リスキリングドットコムの見解

リスキリングドットコムとしては、この動きを「人材の可視化」がエンゲージメントの領域まで広がってきた象徴として注目しています。

人的資本経営が求められるなか、多くの企業は保有スキルの棚卸しには着手していますが、誰が組織を実際に支えているかという関係性の可視化は後回しになりがちです。

称賛データの活用は、埋もれた人材の発掘やリスキリング対象者の見極めに役立つ可能性があります。一方で、評価にAIを用いる際は、データの偏りや従業員の納得感への配慮が欠かせません。

仕組みの透明性を保ちながら、人が最終判断を担う運用設計が重要になります。

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