生成AIによるキャリア整理、年収800万円以上で58.6%─600万円未満の約2.4倍

最終更新日:2026.07.21

生成AIを使ってキャリアの悩みや自己分析を整理できた人の割合は、年収800万円以上で58.6%に上りました。年収600万円未満では24.3%にとどまり、約2.4倍の差があります。

株式会社OurStoryが実施した「キャリアと転職活動の実態調査」で明らかになりました。

生成AIのキャリア活用に年収差

調査は2026年4月17日から18日に、過去3年以内に転職活動を経験した23~49歳の正社員500人を対象に実施されました。

「生成AIでキャリアの悩みや自己分析について考えを整理できた」と回答した割合は、年収800万円以上が58.6%、600万~800万円未満が44.9%、600万円未満が24.3%でした。

生成AIを文章作成だけでなく、経験や強み、今後の選択肢を言語化する「壁打ち相手」として活用する状況に、年収帯による差が見られます。

一方、「自分に合う具体的な求人が見つかった」と答えた割合は、年収800万円以上でも18.2%でした。生成AIはキャリアの内省には活用されているものの、求人とのマッチングまで至るケースは限られています。

高年収層ほど転職サービスに不満

「経歴を読まずに送られたと感じるスカウトが来た」と回答した割合は、年収800万円以上で54.5%、600万円未満で39.5%でした。

また、「求人情報と実際の業務内容やポジションが違った」と感じた割合も、800万円以上では53.5%、600万円未満では29.2%となりました。

高度専門職や管理職では、職務範囲や裁量、組織内で期待される役割を求人票だけで表現しにくく、画一的な提案とのずれが生じやすい可能性があります。

なお、今回の調査だけで「生成AIの利用が高年収につながる」と判断することはできません。職種、役職、デジタルリテラシー、職場環境など、複数の要因が関係すると考えられます。

リスキリングドットコムの見解

今回の結果は、生成AIをキャリア形成に活用できる人と、活用する機会や方法を持たない人の間に、情報活用力の差が生まれる可能性を示しています。

企業は生成AIの活用を個人任せにせず、キャリア面談やスキルの棚卸し、研修後の振り返りに取り入れることが重要です。

ただし、AIの回答だけでキャリアを決めるべきではありません。上司、人事担当者、キャリアコンサルタントとの対話を組み合わせることで、本人の強みや価値観をより深く整理できます。

生成AIと人による対話の両輪で、キャリア自律とリスキリングを支援する仕組みが求められます。

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