新入社員の83.6%が「生成AIで仕事は変わる」 6割は代替に不安 産能大調査
最終更新日:2026.08.07
2026年度の新入社員の83.6%が、生成AIの普及で仕事の進め方は「変わる」と考えていることが分かりました。
産業能率大学総合研究所が8月6日に調査結果を公表しました。
ニュースの概要
学校法人産業能率大学総合研究所は2026年8月6日、「2026年度 新入社員の会社生活意識調査 生成AI活用意識編」を公表しました。
2026年度に入社した新入社員500人(男性253人・50.6%、女性247人・49.4%)を対象に、2026年4月3日から9日にかけてインターネットで実施したもので、1990年度から続く同調査の37回目にあたります。
生成AIの普及によって仕事の進め方や業務のあり方が「変わる」と答えた新入社員は合計83.6%に達しました。
内訳は「大きく変わると思う」が33.6%、「ある程度変わると思う」が50.0%です。一方で「あまり変わらない」は10.2%、「全く変わらない」は6.2%にとどまりました。
入社時点で何らかの場面で生成AIを活用した経験がある人は83.2%を占めています。
ただし受け止めは前向きな期待だけではありません。生成AIの発展で自分の仕事が代替される可能性について「不安を感じている」は合計59.2%(強い不安12.8%、やや不安46.4%)で、「不安を感じていない」の40.8%を上回りました。
生成AIが出力する情報の信頼度は「41〜60%程度」が33.0%で最も多く、次いで「21〜40%程度」が27.0%、「61〜80%程度」が22.4%と評価が分かれています。
なお同研究所は、過年度と調査対象者・調査方法が異なるため経年比較は行っていないとしています。
リスキリングドットコムの見解
リスキリングドットコムとしては、この結果は新入社員研修の前提が変わったことを示していると考えます。8割超が入社時点で生成AIの利用経験を持つ以上、「生成AIとは何か」から始める研修は多くの企業で役割を終えつつあります。
育成の焦点は、出力の妥当性をどう検証し、業務判断にどう組み込むかという実務スキルへ移ることが重要です。
信頼度の回答が「41〜60%程度」に集中した点は、若手がすでにAIを疑いながら使う感覚を持っている裏返しとも読めます。
他方で約6割が抱える代替不安を放置すれば、活用そのものが萎縮しかねません。AIに置き換わらない役割を具体的なキャリアパスと必要スキルの形で示し、課題設定力と検証力を鍛える設計へ見直すことが求められます。
育成する側の学び直しも同時に問われています。



