IPA、データ・AI人材の新試験シラバス案を公表 生成AIやRAG活用も出題範囲に
最終更新日:2026.11.02
情報処理推進機構(IPA)は2026年10月30日、2027年度開始予定の新試験「プロフェッショナルデジタルスキル(データ・AI)試験(仮称)」のシラバス案(Ver.0.1)と科目Bのサンプル問題を公表しました。
生成AIやRAG、AIエージェントの活用スキルも出題範囲に含まれています。
ニュースの概要
IPAは2027年度からの情報処理技術者試験の新制度に向け、試験区分ごとのシラバス案とサンプル問題を順次公開しています。
今回追加されたのは、データとAIの専門人材を対象とした「プロフェッショナルデジタルスキル(データ・AI)試験(仮称)」です。
マネジメント版とシステム版のサンプル問題は8月31日に公開済みで、データ・AI版が出そろった形です。
シラバス案では、知識を問う科目A-2の範囲として、データマネジメント、データ分析・データ利活用、AI利活用、クラウド、データベース、AI技術、プライバシー関連法規などの用語例を示しています。
技能を問う科目Bは「データマネジメント」「データ・AIの活用」「データ基盤の構築」「データ処理とアルゴリズム」の4つの大項目で構成されます。
「データ・AIの活用」には、生成AIの適用可能性を判断して活用方法を提案するスキルが含まれます。RAGやAIエージェントなどの技術選定、プロンプトや参照情報の設計、出力を妥当性や根拠の明確さで評価する力も挙げられました。
AI倫理の観点から、安全性や公平性のリスクを特定するスキルも対象です。
サンプル問題は6問です。部門間で共有するデータの単位変更が解約予測AIの誤判定を招く事例など、実務の場面を題材にしています。
IPAは、シラバス案は検討段階のもので今後変わる可能性があるとしています。
リスキリングドットコムの見解
リスキリングドットコムとしては、今回のシラバス案は「AIを使える人」から一歩進んだ「AIに使わせるデータを整える人」の役割を明確にした点に注目しています。
サンプル問題が示すように、生成AIや予測AIの成果はデータの定義や品質管理に左右されます。
人事・研修担当者にとっては、データスチュワードやデータエンジニアなどの役割と、求められる技能を整理する材料として使えます。
試験の開始は2027年度予定ですが、社内のデータ・AI人材育成の到達目標づくりに、今の段階からシラバス案を参照する価値は大きいと考えます。
資格取得だけを目的にせず、自社のデータ活用の課題と結びつけた学習設計が求められます。



