大手企業の約半数がAIエージェントを本番運用 7割が推進人材の不足を課題視

最終更新日:2026.07.10

大手企業でAIエージェントの本番運用が約半数に達する一方、活用を推進する人材や体制の不足が最大の課題として浮かび上がった。

パーソルキャリアが2026年7月1日に調査結果を公表した。

ニュースの概要

パーソルキャリアが2026年7月1日に公表した「大手企業のAIエージェント活用に関する実態調査」は、売上高1,000億円以上の企業に在籍する部長職以上505名を対象に、2026年5月20日から22日に実施された。

それによると、AIエージェントを「全社展開・経営戦略への統合」「複数部署で本番運用」「一部部署で本番運用」まで進めた企業の合計は48.3%に達し、約半数が実証段階を超えて実運用へ移行している。

このうち20.0%は全社展開・経営戦略への統合段階にあると回答した。導入企業の約6割にあたる59.0%が効果を実感しており、47.6%が「属人化していた業務ノウハウの形式知化・継承が進んだ」と答えるなど、生産性の向上だけでなく知の継承にも効果が波及している。

一方で、活用を推進する人材や体制については約7割にあたる73.1%が不足感を抱いており、最大の障壁は「設計・評価できる人材の不足」で45.9%、次いで「業務や活用目的の整理ができていない」が32.1%だった。

ツールの導入以上に、業務を設計し効果を評価できる人材の育成が、普及の分かれ目になりつつある。

リスキリングドットコムの見解

リスキリングドットコムとしては、この調査が示す「本番運用は進むが、それを支える人材が足りない」という構図に注目したいところです。

AIエージェントは導入して終わりではなく、どの業務にどう組み込み、成果をどう測るかを設計できる人材がいて初めて成果につながります。

設計・評価できる人材の不足が最大の障壁という結果は、多くの企業でツール投資が先行し、人材投資が後追いになっている実態を映しています。

まず取り組むべきは、現場の管理職やDX推進の担当者が業務プロセスを分解し、AIに任せる範囲を自ら定義できるスキルを身につけることです。

全社的なリスキリングと、効果を検証する仕組みづくりを並行して進めることが、投資対効果を高める鍵になると考えます。

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