人事白書2026、大企業の3社に1社が選考にAI リスキリングは学習時間が壁
最終更新日:2026.07.11
『日本の人事部』を運営するHRビジョンが、国内最大級の人事実態調査「人事白書2026」を公開した。5,103社への調査で、大企業の約3社に1社が採用選考にAIを導入する一方、リスキリングは学習時間の確保が最大の壁になっている実態が明らかになった。
ニュースの概要
HRビジョンは2026年7月2日、人事・経営に携わる5,103社・のべ5,274人を対象にした「日本の人事部 人事白書2026」を発表した。
調査は2026年3月3日から3月31日にかけて、人的資本、採用、育成、評価、生成AIなど8テーマ165問で実施された。
採用領域では、従業員5,001人以上の大企業の約3社に1社が選考にAIを活用し、書類選考でのAI利用は22.9%に達した。
育成面では、70.1%の企業が「日々の業務が忙しく学習時間を確保できない」ことをリスキリングの障壁に挙げている。
組織面に目を向けると、「部門間の縦割り意識が強い」と答えた企業が80.9%にのぼった。働きがいを下げる要因としては「目的が曖昧な会議・定例会」が45.6%で最も多く、「恒常的な長時間労働」が27.7%で続いた。
生成AIの活用や人的資本開示が広がる一方で、学びの時間と組織の壁という積年の課題が改めて浮き彫りになった形だ。
リスキリングドットコムの見解
リスキリングドットコムとしては、この白書が映すのは「制度は整いつつあるが、時間と文化が追いついていない」という日本企業の現在地だと考えます。
7割の企業が学習時間を確保できないと答える状況では、研修メニューを増やすだけでは学びの定着は望めません。
会議の棚卸しや業務の削減で時間を生み出す「引き算」の改革と、縦割りを越えて知見を共有する仕組みづくりが求められます。
選考へのAI導入が広がるいまだからこそ、効率化で生んだ時間を人の成長へ再投資する視点が重要になります。



