シニアバイト雇用企業が61.0%に増加|人手不足で広がるシニア人材活用
最終更新日:2026.07.13
人手不足が続くなか、65歳以上のシニアをアルバイトとして雇用する企業が増えています。マイナビが2026年7月8日に発表した「非正規雇用の外国人・シニア採用に関する企業調査(2026年)」では、シニアバイトを雇用している企業が61.0%に達しました。
警備・清掃・介護などでは、シニア人材がすでに重要な戦力となっており、今後は年齢に応じた配置や学び直しの設計がより重要になりそうです。
ニュースの概要
調査は2026年5月15日から29日にかけて、直近半年以内に非正規雇用の採用業務に携わった20〜69歳の男女1,483名を対象に、インターネットで実施されました。
65歳以上のシニアをアルバイトとして雇用している企業は61.0%となり、前年から3.1ポイント増加しました。一方で、直近半年間に新たにシニアバイトを採用した企業は34.9%で、前年より2.5ポイント減少しています。
新規採用の動きはやや落ち着いたものの、シニア人材の雇用自体は広がっている形です。
業種別のシニア雇用率は、「警備・交通誘導」が83.1%で最も高く、次いで「清掃」が76.4%、「介護」が70.3%となりました。従来からシニア人材の活用が進んできた分野で、引き続き高い水準となっています。
一方、新規採用率では「製造ライン・加工」が47.7%で最多となり、シニア活用が新たな業種にも広がりつつあることがうかがえます。
今後シニアバイトを採用したい企業は56.4%にのぼり、その理由は「人手不足の解消・改善につながるから」が45.6%で最多でした。企業がシニア人材に期待する役割としては、「職場に特有の専門知識・専門スキル」や「第一線で現場社員として活躍するための知識・スキル」も挙がっています。
また、週30時間以上または週5日以上勤務する意欲の高い「ハッスルシニア」は、シニアバイト雇用企業の69.8%で活躍しています。企業からは「仕事の量」が64.5%、「仕事の丁寧さ」が63.7%と高く評価されており、シニアが基幹的な戦力になりつつある実態が見えてきます。
一方で、「デジタルツールや新たな業務への対応に時間がかかる」といった課題も挙がっており、シニア人材が長く活躍するには、体調面への配慮だけでなく、業務変化に対応する学習機会も必要です。
リスキリングドットコムの見解
シニア人材の活用は、人手不足への対応策であると同時に、年齢や経験に応じた学び直しと役割の再設計が問われるテーマです。
今回の調査で、ハッスルシニアが「仕事量」や「仕事の丁寧さ」で高く評価されていることは、適切な配置と支援があれば、シニアが十分に戦力化できることを示しています。
一方で、現場の業務はデジタル化や自動化によって変化しています。シニア人材を定型作業に固定するのではなく、業務に必要なデジタルツールの使い方や新しい仕事の進め方を学べる環境を整えることが重要です。
企業には、健康面への配慮、役割の明確化、適切な評価・処遇に加え、世代を問わず学び続けられる仕組みづくりが求められます。
シニア雇用を単なる人手不足対策に終わらせず、経験と新しいスキルを組み合わせて活躍できる人材戦略として位置づけることが、今後の競争力につながるでしょう。



