5都県知事が自治体DX・AXを議論|行政AI活用に求められる職員リスキリング
最終更新日:2026.07.14
東京都とGovTech東京は2026年7月5日、自治体関係者を対象に「ガブテックカンファレンス オールジャパンで進める自治体DX・AX」を開催しました。
28府県等から111名が参加し、行政におけるAI利活用や自治体間連携の重要性について議論が交わされました。人口減少下でも質の高い行政サービスを維持するため、自治体DXとAX、そして職員のリスキリングが重要なテーマになっています。
ニュースの概要
東京都と一般財団法人GovTech東京は、自治体DX・AXの推進をテーマにしたカンファレンスを開催しました。
AXとは「AIトランスフォーメーション」の略称で、AI技術を活用して業務プロセスや組織のあり方を根本から変革する取り組みを指します。今回のカンファレンスは、行政におけるAI利活用などの課題を共有し、自治体同士で解決していく機運を高める目的で開催されました。
第1部では、「DX・AX推進に向けた都県の課題・取組」をテーマに、東京都の小池百合子知事、石川県の山野之義知事、山梨県の長崎幸太郎知事、広島県の横田美香知事、香川県の池田豊人知事が登壇しました。
小池知事は、AIをはじめとするデジタル技術が急速に進展する中、行政でもDX・AXの推進が重要であると述べました。また、人口減少下でも質の高い行政サービスを持続するには、自治体同士が連携し、知見や人材、デジタル基盤を共有することが重要だと強調しています。
各県知事からは、それぞれの地域が抱える課題に対して、DX・AXで解決を図る取り組みが発表されました。その後の意見交換では、AIとの向き合い方や、自治体間で連携することの重要性について議論が行われました。
第2部では、「自治体のAI活用、自治体AXについての展望」をテーマに、デジタル庁、GovTech東京、民間企業がプレゼンテーションを実施しました。デジタル庁、Anthropic Japan、Google Cloud Japan、日本マイクロソフトなどが登壇し、自治体におけるAI活用の方向性が共有されました。
リスキリングドットコムの見解
今回のカンファレンスは、自治体DXが単なるデジタル化から、AIを前提に業務や組織を変えるAXの段階へ進みつつあることを示しています。
自治体では、人口減少や職員不足、業務の複雑化が進む一方で、住民サービスの質を維持・向上させる必要があります。AIやデジタル技術は、その課題を解決する有力な手段ですが、導入するだけで成果が出るわけではありません。
重要なのは、職員がAIを正しく理解し、業務にどう組み込むかを考えられることです。生成AIの出力を確認する力、行政データを扱う力、住民対応に活かす力、そして業務プロセスを見直す力が求められます。
また、自治体ごとに人材や予算、デジタル基盤には差があります。だからこそ、知見や成功事例を自治体間で共有し、広域で学び合う仕組みが重要です。
自治体DX・AXを進めるうえで、職員のリスキリングは避けて通れません。AIを使える人を一部に限るのではなく、現場職員、管理職、企画部門がそれぞれの役割に応じてAIリテラシーを高めることが、行政サービスの持続性を支える鍵になるでしょう。



