27年卒の内々定保有率81.2%|活動継続率上昇で問われる内定者フォロー

最終更新日:2026.07.14

27年卒の内々定保有率と活動継続率から見る内定者フォローの重要性

マイナビは2026年7月14日、「マイナビ2027年卒 大学生キャリア意向調査6月<就職活動・進路決定>」の結果を発表しました。

2027年卒学生の6月末時点の内々定保有率は81.2%となり、多くの学生が入社先を決める段階に入っています。一方で、未内々定者と内々定を持ちながら就職活動を続ける学生を合わせた活動継続率は37.8%となり、前年同月を上回りました。

ニュースの概要

調査は2026年6月25日から30日にかけて、2027年3月卒業予定の全国の大学生・大学院生を対象に実施されました。有効回答数は1,439名です。

27年卒の内々定保有率は81.2%

6月末時点の内々定保有率は81.2%で、前年同月から1.6ポイント減少しました。前月比では4.8ポイント上昇しており、採用活動は着実に進んでいるものの、前年よりやや慎重な動きも見られます。

文理別では、文系学生の内々定保有率は77.8%で前年同月比3.6ポイント減、理系学生は86.5%で前年同月比1.4ポイント増となりました。理系人材への採用需要の強さがうかがえる一方、文系学生では前年より内々定獲得がやや遅れている可能性があります。

活動継続率37.8%が示す学生の慎重姿勢

一方で、活動継続率は37.8%となり、前年同月比で2.2ポイント増加しました。文系学生では46.1%と前年同月を上回り、理系学生は24.9%と前年同月をやや下回っています。

就職活動を継続する学生に、いつ頃まで活動を続ける予定かを尋ねたところ、内々定を保有して活動を続ける学生では「7月末まで」が38.4%で最多でした。ただし前年より減少し、「8月末まで」「9月末まで」と回答する割合が増えています。未内々定者でも「9月末まで」とする割合が前年より増加しており、10月1日の内定式を一つの区切りとして意識している様子がうかがえます。

企業に求められる内定者フォローと若手育成

また、内々定を得る前に企業から交通費や宿泊費を支給された経験がある学生は66.2%にのぼりました。支給された割合は理系学生で77.5%、文系学生で58.8%となり、理系人材を中心に、企業が費用を負担してでも学生との接点を確保しようとする動きが見られます。

リスキリングドットコムの見解

今回の調査が示すのは、新卒採用が「内々定を出して終わり」ではなくなっているという現実です。

内々定保有率が8割を超える一方で、活動継続率が前年を上回っていることは、学生が早期に内々定を得ても、より納得できる進路を探し続けていることを意味します。

企業にとって重要なのは、内定承諾を急がせることではありません。学生が自分の価値観や将来像と照らし合わせながら、入社後の成長イメージを持てるように支援することです。

特に27年卒採用では、内定式までの期間にどれだけ丁寧なコミュニケーションを取れるかが、内定辞退や入社後のミスマッチを左右します。職場理解、キャリア面談、若手社員との接点、入社後の育成ロードマップの提示など、内定者フォローの質が問われます。

また、入社後のオンボーディングや若手育成とも連動させることが重要です。採用時に伝えた期待と、入社後に求める役割がずれていれば、早期離職につながりかねません。

新卒採用は、採用活動だけで完結するものではありません。内定者フォロー、入社後研修、若手リスキリング、定着支援までを一連の人材育成プロセスとして設計することが、これからの企業に求められます。

出典元

PR TIMES:マイナビ2027年卒 大学生キャリア意向調査6月<就職活動・進路決定>を発表
マイナビキャリアリサーチLab:2027年卒 大学生キャリア意向調査6月<就職活動・進路決定>