新入社員の47%が求める「そこそこ楽で、成長できる職場」─若手育成に必要な負荷設計とは

最終更新日:2026.07.22

2026年度の新入社員の47.0%が、「仕事はそこそこ楽で、成長の機会も少しはある環境」を最も魅力的だと回答しました。過度な負荷は避けながらも、一定の成長機会を求める新入社員の価値観が浮かび上がっています。

新入社員500人の働く価値観を調査

学校法人産業能率大学総合研究所は、「2026年度 新入社員の会社生活意識調査 働く価値観編」を公表しました。

調査は2026年4月3日から9日まで、2026年度に入社した新入社員500人を対象にインターネットで実施されました。同調査は1990年度から続き、今回で37回目です。

魅力的な職場環境では、「仕事はそこそこ楽で、成長の機会も少しはある」が47.0%で最多でした。「仕事はそこそこ大変だが、成長を実感できる」が28.2%、「仕事はかなり楽だが、成長機会は限られている」が17.4%で続きます。

負荷が比較的軽い環境を選んだ割合は計64.4%でした。結果からは、成長を拒んでいるというより、強い負荷を前提とせず、無理なく成長できる環境を求める傾向がうかがえます。

給与、安定、私生活との両立を重視

就職先を選ぶ際に重視した点は、「給与水準」が30.8%で首位となり、「福利厚生」27.4%、「安定性」26.8%が続きました。

働くうえで重要なことでは、「仕事と私生活のバランス」が36.0%で最多。「長期間、安心して働けること」が31.4%、「仕事内容に見合う報酬」が28.2%でした。「昇進することやリーダーになること」は12.6%で、選択肢の中で最も低い結果です。

勤務時間外の連絡については、「緊急時に限り連絡してよい」が35.6%で最多でした。連絡を認める回答は計65.4%ですが、「特に制限なく連絡してよい」は7.6%にとどまっています。一律に拒否しているのではなく、必要性に応じて範囲を限定したい意向が読み取れます。

なお、2026年度から調査対象者と調査方法が変更されたため、2025年度以前との単純な経年比較はできません。

リスキリングドットコムの見解

今回の結果を「新入社員は楽をしたがっている」と捉えるだけでは、若手育成の本質を見誤ります。

企業に求められるのは、高い負荷を成長機会とみなす育成から、適切な難易度の業務、定期的なフィードバック、段階的な目標設定によって成長を実感できる育成への転換です。

研修を受けさせるだけでなく、学んだことを業務で試し、成果や課題を振り返る機会を設ける必要があります。勤務時間外の学習を前提とせず、業務時間内に学習機会を組み込むことも重要です。

働きやすさと成長機会を対立させず、両立できる育成環境を設計できるかが、若手社員の定着と能力開発を左右します。

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