生成AI時代のDX人材育成 プロジェクト停滞の主因は「要件定義」64%
最終更新日:2026.07.24
DX支援を手がける株式会社リンプレスは2026年7月23日、「生成AI時代のDX人材育成に関する実態調査」の結果を公表しました。
従業員1,000名以上の企業でDX推進に携わる担当者・部門長111名を対象とした企業調査です。
ニュースの概要
調査は2026年6月24日〜25日に実施されました。自社のDXの現在地を「実行フェーズ」と答えた企業は45.0%で、前年から8.6ポイント上昇しています。
一方でDXプロジェクトの停滞は約9割が経験しており、停滞が起きる段階として最も多く挙がったのは「要件定義段階」で64.0%に上りました。
これは「実行段階」の37.8%を大きく上回り、”何を作るか”を定義する上流工程が最大のボトルネックであることが示されています。
生成AIの活用が有効と感じる業務は「情報収集・リサーチ」が71.2%、「資料作成」が66.7%と高い一方、「目的設計・企画」や「関係者調整・意思決定」はAIでは代替しにくいと受け止められています。
DXを推進する中核人材に最も必要なスキルとしては「IT企画力(業務とITの結びつけ)」が49.5%で1位、「リーダーシップ・影響力」が48.6%で続きました。
生成AIが定型業務を担うほど、人には企画構想力や合意形成力といった上流の力が求められる構図が浮かびます。
リスキリングドットコムの見解
リスキリングドットコムとしては、停滞の主因が「実行」ではなく「要件定義」にあるという結果を重く受け止めています。
生成AIはリサーチや資料作成といった作業を大幅に効率化しますが、「何のために・何を実現するか」を描く工程は依然として人の役割です。
だからこそ人材育成の焦点も、ツールの操作研修から、業務課題を定義し関係者を巻き込む企画構想力・合意形成力の育成へと移すことが重要になります。
生成AIを前提としたリスキリングでは、AIに任せる仕事とAIを使いこなして価値を生む仕事を切り分け、後者を担える人材を計画的に育てる視点が求められます。



