CxO採用が増加36% CFO・CHROに需要 経営人材のスキル要件が変化
最終更新日:2026.07.29
エン株式会社は2026年7月29日、「CxO(最高責任者)の採用」に関する調査結果を公表しました。転職コンサルタントの36%が、CxO求人の増加を実感していることが分かりました。
ニュースの概要
調査は同社が運営する『ミドルの転職』を利用する転職コンサルタント160名を対象に、2026年7月2日から8日にかけて実施されました。
CxO求人が「増えている」と答えたのは36%で、2018年の同種調査の31%から5ポイント上昇しています。
増加が目立つ職種はCFOが55%と最も多く、CHROが36%、CTOが33%と続きました。財務・人事・技術という経営の基幹領域で、専門性を備えた役員クラスの需要が高まっている構図です。
採用が増えている背景として最も多かったのは「急成長企業における経営・役員層の強化」で64%でした。注目されるテーマでは「AI・生成AI活用事業」が60%を占めています。
ニーズが高い業種は「IT・インターネット」が62%、企業タイプは「スタートアップ・ベンチャー」が61%、ターゲット年齢層は「40代後半」が68%でした。
企業が最も重視する要件は「経営課題を特定し、自部門の戦略に落とし込むスキル」で71%に達しています。次いで「自らもスペシャリストとして業務を遂行する能力」が41%、「既存の組織文化やビジネスモデルを変革するスキル」が38%と続きました。
CxO未経験でも採用の可能性があるとの回答は36%、今後さらに求人が増えると見る回答は59%に上っています。
リスキリングドットコムの見解
リスキリングドットコムとしては、この調査を「経営層にもリスキリングが求められる時代」の表れとして受け止めています。
重視される要件の首位が「経営課題を特定し、自部門の戦略に落とし込むスキル」であり、2位に「自らもスペシャリストとして業務を遂行する能力」が入った点は示唆的です。
役員には組織を統括するだけでなく、自ら手を動かせる専門性が同時に求められています。CxO未経験でも3社に1社超が採用の可能性を認めている事実は、肩書きではなく実際に担ってきた役割と再現性のあるスキルが評価される流れを示すものです。
CHRO需要の高まりは、人的資本経営とAI活用を人事の側から設計できる人材が不足していることの裏返しでもあります。
企業にとっては次世代経営層の育成を、個人にとっては専門性と経営視点の掛け合わせを、意識的に設計することが重要です。



