テクノプロ、約3万人のAX人材育成を視野 研修修了者の約8割をAI案件へ
最終更新日:2026.08.13
エクサウィザーズとテクノプロ・ホールディングスは2026年8月12日、AX(AIトランスフォーメーション)人材育成に向けた戦略的提携について合意しました。
数十人規模の第1期生から育成を始め、将来的にはテクノプロの約3万人のエンジニアをAX人材として育成することも視野に入れます。特徴は、研修だけで完結せず、修了後に実際のAIプロジェクトへつなげる点です。
約半年かけてAIの基礎から実践まで育成
両社が共同で実施するAX人材育成プログラムでは、まず「エクサベース DXアセスメント&ラーニング」を使って参加者を選抜します。
選抜された人材は約半年間、AI・DXの基礎、企業へのAI導入に必要なクライアントワーク、AIを活用した開発、OJTによる実践までを一気通貫で学びます。
さらに、プログラム修了者の約8割がエクサウィザーズのAI案件に参画する計画です。学習と実務経験をつなげながら、両社で顧客企業のAXを支援する体制を構築します。
テクノプロは約3万人の技術者・研究者を抱える国内最大規模の技術系人材サービスグループです。2026年7月にはClaude Enterpriseの全面導入も発表し、2029年6月までに1万人規模の「AI実装エンジニア」体制を構築する方針を示しています。
「研修後の配置」まで設計
企業のリスキリングでは、研修を受講しても、身につけたスキルを使う仕事が用意されていないことが課題になりがちです。
今回の取り組みでは、育成後のAI案件へのアサインまであらかじめ設計されています。知識習得だけでなく、実際のプロジェクトで経験を積ませることで、AIを「知っている人材」から「実装できる人材」への転換を目指す点が特徴です。
リスキリングドットコムの見解
今回の取り組みで注目したいのは、約3万人という規模以上に、「選抜→学習→OJT→実案件」という人材育成の流れです。
企業のAI研修で重要なのは、受講者数を増やすことだけではありません。学んだ社員が、どの業務やプロジェクトで能力を使うのかまで設計する必要があります。
特にAI人材育成では、ツール操作を学ぶだけでなく、顧客や現場の課題を整理し、AIで解決できる範囲を判断し、実装後の成果まで確認する力が求められます。
人事部門には、研修と配置を別々に考えるのではなく、「どの人材を、どの仕事で、どのレベルまで育てるのか」を事業戦略から逆算する視点が必要です。
リスキリングを研修施策から人材配置・事業成長までつなげられるかが、AI時代の人材育成の成果を左右します。



