ミドル転職の不安、年齢50%・スキル通用49% 実現したいのは経験活用62%
最終更新日:2026.09.10
人材サービス大手のエン株式会社は2026年9月10日、転職サイト『ミドルの転職』の利用者を対象にした「転職理由と不安」調査の結果を公表しました。
35歳以上の利用者1,052名から回答を得たインターネットアンケートで、調査期間は2026年5月11日から7月14日です。
転職を考える理由は、上位から「会社の方針・風土への不満」が44%、「業界・会社の将来性への不安」が31%、「定年・役職定年になった(迫っている)」が25%でした。
3番目の項目は年代による差が大きく、30代は0%である一方、50代は23%、60代は55%と報告されています。
年収帯別では、年収600万円未満で「給与・待遇への不満」が31%と3位に入り、600万円以上では7〜16%にとどまりました。
転職活動における不安として挙がったのは、「年齢について」が50%、「経験・スキルが通用するのか」が49%、「希望する求人の有無」が42%です。
このうち年齢への不安は、30代26%、40代45%、50代52%、60代55%と、年代が上がるほど高くなっています。
転職で実現したいことは、「経験・能力が活かせる仕事への従事」が62%で最も多く、次いで「給与・待遇のアップ」が50%、「希望の業務内容への従事」が46%でした。
30代に限ると「仕事を通した成長の実感」が48%で3位に入っており、同じミドル層でも重視する軸が異なることがうかがえます。
なお本調査は同社の転職サイト利用者、つまり転職を検討している層への調査であり、働く人全体の傾向をそのまま示すものではない点には留意が必要です。
リスキリングドットコムの見解
ここからは当サイトの見解です。注目したいのは、「経験・スキルが通用するのか」49%が、「年齢について」50%とほぼ並んでいる点です。
ミドルの不安は年齢という動かせない属性だけでなく、自分の経験が社外でどう値付けされるか分からないという不確かさにも向いているとみられます。
一方で、転職で実現したいことの最多は「経験・能力が活かせる仕事」62%でした。ミドルの学び直しは、これまでの経験を捨てて別物に置き換える作業ではなく、経験を今の市場が理解できる言葉に翻訳し直す作業に近いはずです。
企業側の実務に引き寄せれば、役職定年が転職理由の上位に入る以上、その数年前からスキルの棚卸しと社外通用性の確認を制度として組み込む意味は小さくありません。
個人の側では、職務経歴を「担当した役職」ではなく「再現できる成果と手順」で書き直すことが、49%の不安に対する具体的な一手になります。
出典元
エン株式会社「ミドル世代の『転職理由と不安』調査ー『ミドルの転職』ユーザーアンケート」(2026年9月10日公表)
https://corp.en-japan.com/newsrelease/2026/46425.html



