高卒採用「予定あり」24.4% 課題は応募者不足36.4%と育成負担24.6%

最終更新日:2026.09.25

帝国データバンクは2026年9月25日、「2027年度の高卒採用に関する企業の意識調査」の結果を公表しました。

2027年度に高卒者の採用予定が「ある」企業は24.4%で、約4社に1社にとどまっています。

ニュースの概要

調査は2026年8月18日から8月31日にインターネットで実施され、全国2万2,060社を対象に1万560社から有効回答を得ています。

回答率は47.9%です。

2027年度の高卒採用について「予定あり」は合計24.4%で、内訳は「増加する見込み」4.9%、「変わらない見込み」15.0%、「減少する見込み」4.5%でした。

「予定はない」が60.1%、「分からない」が15.6%となっています。

企業規模別では、大企業42.7%、中小企業21.2%、小規模企業11.2%と差が開きました。従業員数別では1,000人超が58.9%、301〜1,000人が54.5%、101〜300人が50.6%で、5人以下は7.2%です。

業界別の採用予定率は製造36.4%、建設35.0%、金融32.2%が上位で、下位は不動産6.7%、卸売13.5%、サービス17.6%でした。

高卒者を採用する理由(複数回答)は「若手人材の確保」が85.2%で最多、「人手不足の解消」52.5%、「将来の中核人材の確保」50.2%が続きます。

採用上の課題(3つまでの複数回答)は「応募者数の不足」36.4%、「企業認知度の不足」31.1%、「教育・育成の負担」24.6%、「早期離職」20.3%、「高校・教員との関係構築」18.1%の順でした。

企業からは「時間をかけて育成しても、仕事を任せられるようになる頃に離職してしまうケースがある」(山形県、旅館・ホテル、中小企業)という声も挙がっています。

帝国データバンクは、採用時の情報発信を、応募者の確保に加えて入社後の定着にもつながる取り組みとして位置づけることが有効だと考えられる、としています。

リスキリングドットコムの見解

リスキリングドットコムとしては、採用の課題として「応募者数の不足」36.4%に次ぐ位置に「教育・育成の負担」24.6%が入っている点に注目しています。

高卒採用は「若手人材の確保」85.2%が最大の動機であり、入社時点のスキルよりも入社後にどう育てるかが前提になる採用です。

育成体制を整えられるかどうかが、そのまま採用に踏み出せるかどうかを左右していると考えられます。

大企業42.7%に対して小規模企業11.2%という開きも、募集力の差だけでなく、受け入れ後の教育を担う人手と時間を確保できるかの差が表れているとみられます。

「早期離職」20.3%や、育った頃に辞めてしまうという企業の声を踏まえると、育成計画を採用前から示し、入社後の到達段階を本人と共有しておくことが、定着の面でも効いてくるのではないでしょうか。

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