技能五輪国際大会で日本は金2個・6位 中国41個、デジタル職種で人材育成に示唆

最終更新日:2026.10.01

厚生労働省は2026年9月29日、中国・上海で開かれた第48回技能五輪国際大会の日本選手団の成績を公表しました。

日本は金メダル2個、銀メダル5個、銅メダル3個、敢闘賞26個を獲得し、金メダル数の国別順位は6位でした。

ニュースの概要

第48回技能五輪国際大会は9月22日から27日まで上海市で開催され、65か国・地域から1,372人の選手が64職種で技能を競いました。

日本からは56職種に62人が出場しています。金メダルは「ICTネットワーク施工」と「再生可能エネルギー」の2職種で、いずれも株式会社きんでんの選手が獲得しました。

銀メダルはインテリジェントセキュリティ技術、CNC旋盤、自動車板金、産業用制御システム、付加製造の5職種、銅メダルは溶接、ジュエリー、ロボットシステムインテグレーションの3職種です。

厚労省が併せて公表した2001年以降の成績一覧によると、日本の金メダル数は2022年の分散開催大会で8個、2024年のリヨン大会で5個でした。

今大会は2個となり、2019年のカザン大会と並ぶ水準です。金メダル数の1位は開催国の中国で41個、2位は韓国・スイス・フランス(各4個)でした。

出場職種にはサイバーセキュリティ、クラウドコンピューティング、インダストリー4.0、無人航空機システムなどデジタル・先端領域も多く含まれています。

厚労省は、2028年に愛知県で第49回大会の開催を控えていることにも触れています。

リスキリングドットコムの見解

リスキリングドットコムとしては、メダル数の増減そのものよりも、競技職種の中身に注目しています。今大会は溶接や建築大工といった伝統的な技能に加え、クラウドやサイバーセキュリティ、ロボットシステムインテグレーションなど、デジタルと現場技能が交わる職種が数多く並びました。

日本が金メダルを得たのも、通信インフラと再生可能エネルギーという成長分野でした。代表選手の多くは企業に所属しており、社内での計画的な育成が技能水準を支えているとみられます。

現場の技能を土台に、デジタル技術を上乗せする育成体系をどう設計するかが、ものづくり企業に共通する課題だと考えます。

2028年の愛知大会に向け、自社の技能継承と新領域の学び直しを一体で見直す好機といえそうです。

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