就活でAI利用84.9%、前年比18.3ポイント増 企業の6割が実感 マイナビ27年卒総括
最終更新日:2026.10.02
マイナビは2026年10月2日、2027年卒の新卒採用・就職活動を振り返る「2026年度(2027年卒版)新卒採用・就職戦線総括」を公表しました。
就職活動で生成AIなどのAIを利用した学生は84.9%と前年から18.3ポイント増え、企業側でも学生のAI利用を実感した割合が61.4%に達しています。
ニュースの概要
総括はマイナビキャリアリサーチLabが、同社の学生・企業向け調査の結果をもとに2027年卒の就職戦線を整理したものです。
キーワードとして「ピンポイント就活」の継続、「納得内定」傾向の出現、AI利用の急拡大、初任給引き上げと待遇の充実化を挙げています。
AI利用については、就職活動でAIを使った学生が84.9%(前年比18.3ポイント増)でした。用途はESの推敲が71.8%で最も多く、面接対策56.2%、ES作成55.0%、自己分析54.2%と続きます。
文章の手直しにとどまらず、面接の準備や自己理解の段階にまで利用が広がっている様子がうかがえます。企業側でも、学生のAI利用を実感したとの回答が61.4%と前年から30.8ポイント増えました。
活動の進め方では、6月末時点の平均内々定保有社数が1.67社で、1社の内々定で活動を終えた学生が62.8%でした。
複数の内々定を持つ学生の52.6%は、他社より後に内々定が出た企業を選んでおり、総括はこれを納得できる1社を見極める動きとして整理しています。
待遇面では、初任給を引き上げた企業が89.1%にのぼりました。初任給以外に学生へ訴求した項目は、諸手当49.8%、住宅手当46.1%、休暇制度44.6%でした。
リスキリングドットコムの見解
リスキリングドットコムとしては、8割超の学生がAIを使って就職活動を終えたという事実は、入社後の育成の前提が変わりつつあることを示していると考えます。
来春入社する世代の多くは、文章作成や面接準備でAIを使い慣れたうえで職場に加わるとみられます。
その一方で、AIで整えた書類や受け答えから、本人の考える力や経験の深さを見極めることは難しくなる可能性があります。
選考では対話や実務に近い課題の比重を見直すこと、入社後の研修では「AIを使うかどうか」ではなく「AIの出力をどう検証し、どう業務に生かすか」を教えることが求められるでしょう。
新入社員のほうが管理職よりAIに慣れているという逆転も起こり得ます。若手の使い方を職場で共有し、上の世代の学び直しにつなげる設計が重要です。



