基礎的なAIスキル需要は25%減、AIで作る力は51%増 Workday世界労働力レポート
最終更新日:2026.10.06
米Workdayは2026年10月5日(米国時間)、「Global Workforce Report」の2026年10月版を公表しました。
求人で求められるスキルが、プロンプト入力のような基礎的なAIスキルから、AIを使って仕組みを作るスキルへ移りつつある結果を示しています。
ニュースの概要
レポートによると、簡単なプロンプト入力などの基礎的なAIスキルの求人需要は2025年後半に伸び、2026年1月にピークを迎えた後、その後の数か月で25%減少しました。
一方、AIツールの構築や業務フローの自動化、AIエンジニアリングといった実践的なスキルの需要は、2025年9月から2026年7月にかけて51%増えたとしています。
同じ期間、求人に占めるマネジメント・リーダーシップスキルの言及は7%、研修スキルは13%減少しました。
2026年9月に実施した正社員6,000人への調査では、79%が「必要なスキルが分かっている」と回答した一方、「勤務先がスキル開発を実際に支援している」は66%にとどまり、13ポイントの差がありました。
業務のほぼすべてでAIを使う人の62%は「今のスキルの価値が下がる」と考える一方、76%は「新たなキャリア機会が開ける」と回答しています。
また、経営層の40%はAIで既存社員からより多くの成果を引き出すことを期待し、人員削減を見込むのは28%でした。
社内異動は57%の企業で前年より減少しています。データは同社HRソフト利用企業の匿名化データ、従業員・経営層6,001人の調査、約550社の求人スキルデータなどに基づくもので、日本に限った集計は示されていません。
リスキリングドットコムの見解
以下はリスキリングドットコムとしての見解です。今回のデータは米国企業中心のものですが、「AIを使える人」から「AIで業務を組み替えられる人」へと期待が移る流れは、日本企業の研修設計にも示唆があると考えます。
全社員向けのプロンプト研修は入口として有効ですが、それだけでは求められる水準に届きにくくなっている可能性があります。
自部署の業務フローを分解し、自動化や小さなツール作りまで実践する研修へ段階的に進めることが重要です。また、社員の79%が必要なスキルを理解していながら、支援を実感しているのは66%という差は、学ぶ意欲に会社の仕組みが追いついていないことを示しているとみられます。
研修の提供だけでなく、学んだスキルを実務で試せる場や社内異動の機会とセットで設計することが求められます。



