「会社の未来をつくりたい」社員は17.5% 今の仕事に前向きでも4割近くは届かず JMAR1万人調査
最終更新日:2026.10.27
日本能率協会総合研究所(JMAR)は2026年10月27日、従業員300人以上の企業に勤める1万人を対象にしたエンゲージメント調査の結果を発表しました。
会社の将来づくりに主体的に関わろうとする「未来共創エンゲージメント」が高い人は17.5%にとどまり、今の仕事への意欲が高い人でも4割近く(37.2%)は将来への関与意欲が高くないことが分かりました。
ニュースの概要
調査は2026年7月22日〜28日にインターネットで実施され、従業員300人以上の企業に勤務する会社員・会社役員10,000人が回答しました。
JMARはエンゲージメントを2つに分けて測っています。現在の仕事や会社に貢献しようとする「現在エンゲージメント」と、会社の将来の変化や事業の発展に主体的に関わろうとする「未来共創エンゲージメント」です。
5段階評価の平均が4.00以上の人を「高群」としています。
高群の割合は、現在エンゲージメントが19.7%、未来共創エンゲージメントが17.5%でした。現在エンゲージメントが高い1,967人のうち731人(37.2%)は、未来共創エンゲージメントの高群に入っていません。
現在エンゲージメントが高い人のなかで未来共創も高い人の割合を見ると、仕事を通じた社会貢献を実感している人では71.0%(実感がない人は36.4%)でした。
やりたい仕事や挑戦を上司・同僚に相談・提案できている人では72.5%(できていない人は36.8%)です。
職場の健全性と効果性がともに高い職場では69.1%で、両方とも高くない職場の5.9%と大きな差がありました。
上司との対話のタイプ別では「伴走対話型」が59.0%、「話題先行型」が22.0%でした。会社の管理職支援を高く評価する社員では61.5%が高群です。
非管理職で管理職になりたいと答えた人は全体で18.8%ですが、未来共創エンゲージメントの高群では54.7%にのぼりました。
リスキリングドットコムの見解
ここからはリスキリングドットコムとしての見解です。今回の調査で注目したいのは、「今の仕事に前向き」なことと「会社の未来を一緒につくりたい」ことは別物だと数字で示された点です。
エンゲージメントサーベイのスコアが高いだけでは、変革や新規事業を担う人材が育っているとは限らないと考えます。
調査結果からは、挑戦を相談できる関係や、上司が伴走する対話が未来志向の意欲と結びついている傾向がうかがえます。
これは相関を示したもので因果関係までは断定できませんが、リスキリング施策を「研修を受けさせる」だけで終わらせず、学んだことを試す機会や相談の場とセットで設計することが重要です。
管理職志向の差も示唆的です。管理職への支援を厚くし、上司の対話力を高めることが、次世代リーダーの育成にもつながる可能性があります。



