中途採用の人材不足、管理職の7割超が課題に 対策は経験者採用に集中 doda調査
最終更新日:2026.11.04
転職サービス「doda」を運営するパーソルキャリアは2026年11月2日、管理職・経営者2,000人を対象にした「人材不足の実態」調査の結果を発表しました。
正社員の中途採用で人材不足に課題を感じている人は71.8%にのぼり、課題の中心は「要件を満たす人材」よりも「人数の確保」にあることが分かりました。
ニュースの概要
調査は2026年9月、組織や事業の状況を把握している会社勤務の管理職と経営者・役員2,000人を対象に、調査ツール「QiQUMO」を使って実施されました。
正社員の中途採用について「非常に課題がある」は31.6%、「やや課題がある」は40.2%で、合わせて71.8%が人材不足を課題に挙げています。
業種別ではメーカー(機械・電気)が80.8%で最も高く、最も低い旅行・宿泊・レジャーでも60.4%でした。
人数と要件のどちらが課題かを尋ねると、「人数の確保」寄りの回答が66.9%を占めています。人材不足の背景は「必要なスキルを持つ人材が採用できない」45.4%、「若手人材の採用が難しい」39.5%、「人材育成に時間がかかる」29.0%の順です。
不足している人材は「即戦力となる経験者」が40.0%で最多となり、「一般社員・メンバー層」28.0%、「高度な専門スキル人材」24.5%が続きました。
一方で対策は「中途採用での経験者の積極採用」が51.1%と突出し、「人材配置・異動の見直し」は12.2%、「業務の標準化・マニュアル化」と「DX・自動化の導入」はいずれも10.2%にとどまっています。
「特に施策なし」も13.3%ありました。今後の見通しは「現状と同程度が続く」が37.3%、「数年以内に改善」が22.7%、「今より深刻化」が17.0%です。
dodaの編集長は、今後はテクノロジーで自分や組織の生産性を高められる人材への注目が高まるとの見方を示しています。
リスキリングドットコムの見解
以下はリスキリングドットコムとしての意見です。今回の結果で目を引くのは、課題の背景に「人材育成に時間がかかる」が約3割挙がっているのに、対策は経験者採用に集中している点です。
即戦力を外から取りに行く企業が多ければ、採用市場での奪い合いはさらに激しくなる可能性があります。配置の見直しや業務の標準化、DX・自動化はいずれも1割前後ですが、社内の人材を別の役割へ動かすリスキリングと組み合わせることで、「人数の不足」を業務量の側から減らす手段にもなります。
リスキリングドットコムとしては、採用と並行して、社内で育てる・配置を変える・業務を減らすという3つの打ち手を同時に検討することが重要だと考えます。
まずは自社で不足しているのが人数なのか、特定のスキルなのかを切り分けることが出発点になるでしょう。



