Google、4K対応動画生成AI「Veo 2」発表。OpenAI「Sora」脅かす存在となるか

最終更新日:2024.12.18

「Google、4K対応動画生成AI「Veo 2」発表。性能はOpenAI「Sora」超え」記事のイメージ図
Google「Veo 2」公式サイトより引用

 

米Googleが、4K対応の動画生成AI「Veo 2」と画像生成AI「Imagen 3」のアップデートを2024年12月16日(月)に発表しました。

動画生成AI「Veo 2」は「Veo」の最新版モデルで、4Kの解像度で数分尺の動画生成も可能です。また、画像生成AI「Imagen 3」も改良し、Google Labsの画像生成ツール「ImageFX」を通じて100カ国以上に展開を開始します。

「Veo 2」は、プロンプトに対して正確な応答や従来のAIツールで指摘される不自然な動きを大幅に軽減しており、よりリアルな映像を実現しています。さらに、映画制作の専門的な表現に基づいた動画生成が可能となりました。また、複雑なシーンの生成や、リアルからアニメの描写まで幅広い画風で生成できます。米Metaの「MovieGenBench」による他生成AI動画との比較では、米OpenAIの「Sora」を超える性能が評価されました。

また、ディープフェイクなどによるプライバシー侵害や偽情報の拡散といった悪用リスクが懸念されるなかGoogleは、「Veo 2」の展開において慎重な姿勢を示しています。現在「Veo 2」は「VideoFX」に展開されており、2025年にはYouTubeショートや他のサービスへの導入も予定されています。