地方鉄道の運転士不足の現状:対応策として人材開発支援助成金の活用を

最終更新日:2024.11.05

「厚生労働省が11月の「人材開発促進月間」に、障害者の人材開発施策を集中的に実施」記事のイメージ図

参議院事務局企画調整室が、参議院議員向けに発行している調査情報誌「立法と調査」において、地方部における鉄道運転士不足の現状と対応策を提示しました。国土交通省の調査では、地方鉄道事業者の50%が運転士不足と回答。背景には低賃金や労働環境があり、賃金など処遇改善、外国人材活用などが検討されています。

厚生労働省の人材開発支援助成金(人材育成支援コース)を運転士の養成費用の補助に活用した事例があり、対策の1つとして既存制度の後押しを強調しました。人材開発支援助成金は、職務関連の知識・技能習得のための訓練費用や訓練期間中の賃金の一部を助成するもので、経営の厳しい中小鉄道事業者の負担を緩和します。