国内景気、個人消費停滞で4カ月ぶり悪化。小売業は30台に低下、リスキリングで景気回復に期待(株式会社帝国データバンク調べ)
最終更新日:2024.11.07
株式会社帝国データバンクは、全国2万7,008社を対象とした2024年10月の国内景気動向を調査・集計し、景気DIとして発表しました。この調査によると、国内景気は個人消費の停滞により4カ月ぶりに悪化。景気DIは前月比0.3ポイント減の44.3となり、特に小売業は1年8カ月ぶりに30台へ低下しました。
10業界中6業界が悪化し、全業界で50を下回る結果となりました。長引く残暑による秋冬物の不振や節約志向の高まりが個人消費を停滞させ、人手不足や最低賃金引き上げによる人件費増加も企業収益を圧迫しています。一方で、防災・災害復旧工事や大都市圏の再開発、自動車生産の回復、インバウンド需要は好調でした。
今後の景気は、物流コスト上昇や中東情勢など下振れ懸念がある一方、観光産業の回復やリスキリングの浸透、生成AIの普及などがプラス要因となり、底堅く推移すると予測されています。10月からの最低賃金の継続的上昇が景気回復に期待されています。
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