岡山県内の企業、リスキリング「言葉も知らない」約3割、最多は「取り組んでいない」42.5%(帝国データバンク調べ)

最終更新日:2024.12.20

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帝国データバンクが、岡山県に本店を置く企業450社を対象に実施した「リスキリングに関する企業の意識調査」の調査結果を発表しました。(調査期間:2024年10月18日~31日)

『リスキリングに積極的』な企業は、リスキリングに「取り組んでいる」(8.0%)、「今後、取り組みたいと思う」(18.4%)と26.4%にとどまりました。一方、「取り組んでいない」企業は42.5%で最も高く、「意味を理解できない」(10.9%)と「言葉も知らない」(10.9%)、「分からない」が9.2%と約3割に上りました。

規模別では、『リスキリングに積極的』な企業の割合が大企業で36.7%、中小企業で24.3%、小規模企業で21.0%となり、規模が大きいほど高くなっています。

リスキリングの取り組み内容では「従業員のスキルの把握、可視化」が65.2%で最も高く、さらに「経営層から従業員への必要スキルの伝達」(32.6%)、「助成金の申請・受給」(23.9%)、「他社や官公庁との連携」(19.6%)となりました。

取り組む上での課題は、「時間が確保できない」48.3%が最多回答で、次いで「人材がいない」(40.2%)、「スキルやノウハウがない」(32.8%)、「従業員のモチベーション維持が難しい」(25.3%)が挙げられています。

本調査において企業からは、「働き方改革が進む中、現在の受注量をこなしながら社員を増やさずにリスキリングを行うのは困難」(サービス業)、「年配社員の意欲が皆無に等しい状況をどう打破すれば良いか試行錯誤(メンテナンス業)」「リスキリングは社員の意識が無ければ成立せず、人手不足解決の策としては疑問を感じる(機械製造業)」といった声が寄せられました。

帝国データバンクは、課題の解消には「経営層を中心としたリーダー層による推進や理解が必要」と言及し、「従業員のキャリアビジョンに寄り添い、合意を得ながら進めることが大切である」と強調しました。

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