子供大人1300人に調査、2025年は「物価安定」願望。未来に不安がない世の中へ(博報堂教育財団こども研究所調べ)
最終更新日:2024.12.20
公益財団法人博報堂教育財団こども研究所が、全国の小学4年生~中学3年生300~600名、15歳~79歳700名を対象に実施した「2024年の気分調査」の調査結果を発表しました。(調査期間:2024年11月17日)
「2024年のしあわせ点数」の平均点は、小中学生が81.5点、高校生/大人が64.7点で、「2024年最も心に残ったできごと」は、小中学生、高校生/大人ともに「旅行」となりました。
「2025年の目標、期待や願望」についての調査結果です。小中学生(600名)の回答では、『自分自身や身の回りのこと』について、「勉強・学校生活関連」171件が最多で「テストの点数アップ」などの声が挙がり、次いで「入試合格・進学」が84件となっています。『社会や世の中のこと』については、「平和で戦争のない世界」を望む声が146件と最多でした。次いで、「物価安定・インフレ抑制」が44件で「もう値上げしないでほしい」「ゲームがもっと安くなってほしい」といった声が挙げられました。さらに、「穏やかで暮らしやすい生活」31件、「景気や経済の回復」29件で、「景気がよくなってほしい」「経済がまわるように」といった声が見られます。
一方、高校生/大人(700名)の回答では、『自分自身や身の回りのこと』について「自分自身や家族の健康」が91件と最も多く、次いで「仕事を頑張って給料を上げたい」など「収入・貯蓄・運用関連」が63件となっています。『社会や世の中のこと』については、最多は小中学生でもランクインした「物価安定・インフレ抑制」87件で、「景気や経済の回復」が75件と続いており、「価格高騰からの脱出」、「日本経済がもっとよくなってほしい」などの声が挙がりました。さらに「穏やかで暮らしやすい、明るく安心な生活」が47件で、「未来に不安がない世の中にしてほしい」といった声が挙がるなど、経済や社会情勢に対する不安と安定への願望が見受けられました。
公益財団法人博報堂教育財団こども研究所は、弊財団の調査研究事業の一環で、2017年に設立されました。子どもに対する見方やイメージの枠を広げていくことを目指しています。