東大発AIベンチャー、画像改ざん検知に特化した「電子透かし技術」を開発。ディープフェイク検知精度100%へ

最終更新日:2025.01.24

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株式会社TDAI Labが、ディープフェイクなどによる画像改ざんの検知に特化した「電子透かし」技術を、1月23日に発表しました。近年、生成AI技術の進化により、ネット上のコンテンツの信頼性が損なわれる事例が増加していることを背景に開発されました。

「電子透かし」技術は、画像にコンテンツの発行元や作成日などの来歴情報を目に見えない形で埋め込むもので、トリミングやリサイズ、圧縮処理による情報の損失という従来の従来の電子透かし技術の課題を克服しました。また、ディープフェイクなどの高度な改ざんにも対応し、攻撃内容の特定と改ざん位置の可視化が可能になっています。

本技術のアルファ版はニュースメディア、公的機関、EC事業者向けに提供を開始し、実証実験パートナーも募集中です。ECサイトでは商品画像への見えない電子透かし埋め込みにより、無断使用や偽造品販売の防止が可能となります。

株式会社TDAI Labは2016年11月創業の東京大学大学院教授鳥海不二夫研究室のAIベンチャーで、次世代AIの基礎研究および事業化を行っています。