世界19市場「3社に1社が2,500万ドル超をAIに投資」68%がアップスキリング注力(ボストンコンサルティンググループ調べ)

最終更新日:2025.02.04

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ボストン コンサルティング グループが、世界19市場12業界、売上1億ドル超の企業の経営層1,803人を対象に、「AIに関する取り組み」を調査したレポートを発表しました。

調査対象企業の3社に1社が「2025年にAIへ2,500万ドル超を投資」する計画があり、日本企業では約半数が2,500万ドル超の投資を予定していることが分かりました。

また、AIで成果を上げているAI先進企業は、「明確な目標」を設定し売上高や利益への影響を追跡しています。一方、企業の60%は、AIによる価値創出に関連する財務KPIの定義、およびモニタリングができていない状況にあります。

「AI導入による従業員数に与える変化・経営層の見通し」に関して、回答者の68%は「自社の従業員数を現在のまま維持」することを想定し、AIによる生産性向上や既存人材のAIニーズに適応させるアップスキリングに注力するとしています。一方で、従業員の4分の1以上に「アップスキリングを実施した」と回答した企業は全体の3分の1未満に留まることが分かりました。

さらに、回答者の17%が「AI導入による役割および従業員構成の見直しが必要」とし、8%が「新しいスキル獲得のための従業員増加」と見込んでいます。「AIによる人員削減を予測している」企業は7%です。

ボストン コンサルティング グループは、1963年創設の戦略コンサルティング会社で、クライアントとの協働を通じて組織力向上や持続的な競争優位性の構築を支援しています。

引用:レポート「From Potential to Profit: Closing the AI Impact Gap」