キャリアコンサルタントを利用するには?~キャリアコンサルタントに相談する前に読む始め方ガイド~
最終更新日:2025.11.29
記事寄稿:一般社団法人 日本リスキリングキャリアコンサルタント協議会(JRCA)
仕事の内容が急速に変わり、生成AIやデジタル技術の影響で「今のスキルのままで大丈夫なのか」と不安を持つ人が増えています。リスキリング(学び直し)の必要性は感じていても、
- 何から学べばよいのか
- 今の会社に残るべきか、転職すべきか
- 自分に合う働き方がわからない
という段階で止まってしまう人も多くいます。
こうしたときに頼れる専門家が「キャリアコンサルタント」です。
ただし「名前は聞いたことがあるが、どこで相談できるのか」「料金はかかるのか」「どのように活用すればよいのか」が分からず、一歩を踏み出せないケースも少なくありません。
この記事では、
- キャリアコンサルタントとは何か
- どこで相談できるのか(8つの主な相談先)
- 相談を受ける前の準備と、面談の進み方
- リスキリング支援事業との関係
までを整理します。
1. キャリアコンサルタントとは何か
キャリアコンサルタントは、職業能力開発促進法に基づく「国家資格」です。厚生労働省はキャリアコンサルティングを、次のような内容の相談・助言と位置づけています。
労働者の職業の選択、職業生活設計、職業能力の開発・向上に関する相談に応じ、助言および指導を行うこと
ポイントは次の3つです。
- 働く人の「職業の選び方」を支援すること
- 将来を見据えた「職業生活の設計」を一緒に考えること
- そのために必要な「スキル・能力の開発」を支援すること
キャリアコンサルタント試験に合格し、国の名簿に登録することで初めて「キャリアコンサルタント」と名乗ることが認められます。
企業・ハローワーク・学校・自治体の支援機関など、さまざまな現場で活動しており、相談者が自分の価値観や強み、将来像を整理し、納得のいくキャリアの選択ができるように支えます。
キャリアコンサルタントについての詳しい内容は下記の記事もご覧ください。
2. どんな悩みを相談できるのか
キャリアコンサルタントに相談できるテーマは幅広く、代表的なものだけでも次のような内容があります。
- 今の仕事をこのまま続けるか、転職すべきか迷っている
- 自分に合う仕事の方向性や強みが分からない
- リスキリングをしたいが、何を学ぶべきか整理できていない
- 在宅・副業・フリーランスなど柔軟な働き方を検討したい
- 育児・介護と仕事を両立しながらキャリアを続ける方法を考えたい
- 定年後・セカンドキャリアの方向性を考えたい
- ハラスメントや人間関係が原因で転職すべきか悩んでいる
- 障がいがあり、どのような支援制度や働き方があるのか知りたい
キャリアコンサルタントは「答え」を一方的に提示するのではなく、対話を通じてあなた自身の考えを整理する支援を行います。必要に応じて、職業情報・訓練情報・制度情報を紹介しながら、現実的な選択肢を一緒に検討していくイメージです。
3. キャリアコンサルタントに相談できる主な8つの場所

キャリアコンサルタントは、次のような場面・組織で活動しています。
- ハローワーク
- キャリア形成・リスキリング支援センター
- 地域若者サポートステーション
- 大学のキャリアセンター
- 就労移行支援事業所(障がい者の就労支援)
- 人材会社(転職エージェントなど)
- 再就職支援会社(アウトプレースメント会社)
- 企業内での人材育成・キャリア支援
以下、それぞれの特徴と「どんな人に向いているか」を整理します。
3-1. ハローワーク(公共職業安定所)
全国のハローワークでは、窓口でキャリアコンサルティングを受けることができます。多くの地域で予約制の「キャリア形成・リスキリング相談コーナー」が設置されており、在職者・求職者の双方が利用できます。
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/
主な相談内容
- 自己理解の支援(これまでの経験・強み・価値観の整理)
- 仕事理解の支援(職種・業界・求人票の読み取り方など)
- 履歴書・職務経歴書の作成アドバイス
- 面接対策(想定質問・伝え方の整理)
- 職業訓練の紹介と「ジョブ・カード」作成支援
公的職業訓練を受ける場合、多くのケースで「ジョブ・カード」を事前に作成します。この作成プロセス自体が、これまでの職歴や強みを整理するよい機会になり、その支援をキャリアコンサルタントが担っています。
こんな人に向いている
- 失業中で、早期に再就職したい人
- 初めてのキャリア相談で、公的機関から利用したい人
- 職業訓練や給付金の情報も合わせて知りたい人
3-2. キャリア形成・リスキリング支援センター
「キャリア形成・リスキリング支援センター」は、働くすべての人が生涯を通じて学び続け、キャリアを築けるように支援することを目的に、厚生労働省が全国に設置している相談窓口です。
https://carigaku.mhlw.go.jp/
2024年4月に「キャリア形成・学び直し支援センター」から名称変更され、リスキリング支援の色合いがより明確になりました。
個人向けの主な支援
- キャリア自律の支援(自分でキャリアを選び取る力を高める支援)
- リスキリングの方向性整理と講座・訓練情報の提供
- ジョブ・カードを活用したキャリアの棚卸し
- 職業訓練・教育訓練給付金など制度の活用アドバイス
企業向けの主な支援
- 社員のキャリア形成支援(セルフ・キャリアドック導入支援など)
- 人材育成・教育体系の見直し支援
- 従業員のリスキリング計画づくりの助言
セルフ・キャリアドックとは
企業が人材育成方針に基づき、キャリアコンサルティング面談と研修を組み合わせ、体系的・定期的に従業員のキャリア形成を支援する仕組みです。
こんな人に向いている
- 在職のままリスキリングを検討している人
- 会社に制度はないが、自分のキャリアを整理したい人
- 人事・教育担当として、社員向けキャリア支援を検討している人
3-3. 地域若者サポートステーション(サポステ)
地域若者サポートステーション(通称:サポステ)は、厚生労働省が委託して全国に設置している、15〜49歳を対象とした就労支援機関です。
https://saposute-net.mhlw.go.jp/
「働きたいが、どうしたらよいか分からない」「一歩を踏み出す自信がない」若者を対象に、キャリア相談から職場体験、就職後の定着支援まで、無料でサポートを行っています。
想定される利用者
- 不登校や中退の経験があり、対人関係に不安がある人
- いわゆる「ひきこもり状態」が長く続き、一人では就活が難しい人
- 以前の職場でハラスメントを受け、働くことに強い抵抗感がある人
支援の流れの一例
- 個別面談による状況整理
- 生活リズムの立て直し支援
- 職場見学・職業体験
- 就職活動の支援
- 就職後の定着支援
ここでもキャリアコンサルタントが中心的な役割を担っており、本人のペースを尊重しながら、少しずつ社会との接点を取り戻していく支援を行っています。
匿名事例:14年間ひきこもりだった若者のケース
筆者が関わったケースを示します。
- 学校卒業後、約14年間、ほとんど家から出られない状態が続いていた
- 自分には価値がないと感じ、働くことをあきらめていた
- 家族が市役所の掲示でサポステの存在を知り、相談につながった
本人は「厳しく叱られるのではないか」と不安を抱えながら初回面談に来所しましたが、キャリアコンサルタントとの対話を重ねる中で、
- これまでの生活を否定されないこと
- 小さなチャレンジから始めてよいこと
を確認でき、2回目の面談以降、短時間の職業体験に参加しました。体験先の受け入れ状況にも恵まれ、約3か月後には初めての就職が決まりました。
もちろん、すべてのケースが同じように進むわけではありません。しかし、この方にとっては「キャリアコンサルタントと出会い、話を聴いてもらえたこと」が、人生を動かす大きなきっかけになりました。
3-4. 大学のキャリアセンター
多くの大学には「キャリアセンター」や「就職課」が設置されており、学生のキャリア形成と就職活動を支援しています。
ここでもキャリアコンサルタントが、次のような役割を担っています。
- キャリアに関する個別相談
- キャリア教育科目・ガイダンスの企画・運営
- インターンシップの企画・受け入れ企業との調整
- エントリーシート・面接の個別指導
- 卒業生の再就職・キャリア相談の受け皿
学生にとっては、「将来の方向性」「研究やアルバイトの経験をどう言語化するか」「大企業か中小企業か」「大学院進学か就職か」など、多くの選択が生じます。こうした局面で、第三者として整理を手伝うのがキャリアコンサルタントの役割です。
3-5. 就労移行支援事業所(障がい者の就労支援)
就労移行支援事業所は、障害者総合支援法に基づく福祉サービスの一つで、一般企業で働くことを希望する障がいのある方を対象に、就労準備と職場定着を支援する機関です。
主な支援内容
- ビジネスマナーやパソコンなど、就労に必要なスキル習得支援
- 生活リズムの安定や健康管理に関する支援
- 職場実習の調整(ミスマッチを防ぐための体験機会)
- 就職活動のサポート(応募書類作成、面接同行など)
- 就職後の定着支援(企業との調整・フォローアップ)
企業には、障害者雇用促進法に基づき、一定割合以上の障害者を雇用する義務があり、障害のある人が働きやすいよう合理的配慮を提供する義務もあります。
就労移行支援は、障がいのある人の社会参加と自立を支えると同時に、企業の人材確保・多様性の推進にもつながる取り組みです。そのなかでキャリアコンサルタントは、本人の希望と企業側の条件の両方を踏まえ、無理のない形で就労につなげていく役割を果たします。
3-6. 人材会社(転職エージェントなど)
人材紹介会社や転職エージェントでも、キャリアコンサルタント資格を持つ担当者が多数活躍しています。
主な業務
- 転職希望者のキャリア相談
- スキル・経験の棚卸しと、応募企業の選定
- 応募書類の添削や面接対策
- 企業側への推薦と条件交渉
エージェントは成果報酬型のビジネスであり、紹介が成立すると企業側から報酬が入る仕組みが一般的です。そのため、「転職するかどうか迷っている段階」なのか、「転職を前提に動きたいのか」を自分の中で整理したうえで活用することが重要です。
一方で、保有求人や市場動向の情報は豊富なため、リスキリング後の転職先・職種イメージを把握するうえでは有用な相談先です。
3-7. 再就職支援会社(アウトプレースメント会社)
再就職支援会社は、企業がリストラ・早期退職・希望退職などを実施する際に、退職者が次の仕事にスムーズに移れるよう支援する専門会社です。
ここでもキャリアコンサルタントが中心となり、次のような支援を行います。
- 退職に伴う心理的ショックへのケア
- キャリアの棚卸しと強み・価値観の整理
- 転職の方向性の検討(業界・職種・働き方)
- 求人情報の提供・エージェントとの連携
- 起業・フリーランスなど多様な選択肢の検討
- 就職後の定着支援
企業にとっては「退職者への誠実な対応」としての意味合いがあり、本人にとっては「一人で抱え込まないで済む場」になります。特に40代以降の転職では、「どこまで年収を下げられるか」「どのスキルなら別業界でも通用するか」といった現実的な検討が必要であり、キャリアコンサルタントが伴走する価値が高い領域です。
3-8. 企業内での人材育成・キャリア支援
企業内にもキャリアコンサルタント資格を持つ社員が在籍し、次のような役割を担うケースが増えています。
- 社員の個別キャリア面談(1on1形式など)
- キャリア研修・リスキリング研修の企画・実施
- キャリアプラン作成の支援
- 人事・経営層への助言(人材ポートフォリオ・人的資本戦略など)
社内のキャリア支援だけでは手が足りない場合、外部のキャリアコンサルタントと連携し、セルフ・キャリアドックの仕組みを導入する企業も増えています。
企業にとってキャリアコンサルタントの活用は、
- 離職率の低下
- 従業員エンゲージメントの向上
- リスキリングの実効性向上
につながり得るため、人的資本経営の観点からも重要性が高まっています。
4. 相談前に準備しておきたいこと

初めてキャリアコンサルティングを受けるときは、次の3点を事前に整理しておくと、面談時間を有効に使えます。
4-1. 今感じているモヤモヤを言葉にしておく
- 今の仕事・職場のどこに違和感があるのか
- 何が一番不安なのか(お金、スキル、年齢、人間関係など)
- どのような状態になれば「少し安心できる」と感じるか
箇条書きで構いません。うまく言語化できなくても、「なんとなく不安」「このままでいいのか分からない」といったレベルで書き出しておくと、面談の中で整理がしやすくなります。
4-2. これまでの仕事・経験の振り返り
- これまでに経験した業務内容
- 印象に残っている仕事・プロジェクト
- 得意だと感じた場面/苦手だと感じた場面
- 周囲からよく言われる自分の特徴
履歴書や職務経歴書がある場合は、そのコピーを持参すると話がスムーズです。
4-3. リスキリングに関する興味・制約条件
- 興味のある分野(例:データ分析、マーケティング、AI活用、マネジメントなど)
- 学習に使える時間帯・期間
- 費用面の上限
- オンライン/通学のどちらが続けやすいか
これらを整理しておくと、キャリアコンサルタントが「現実的な学びの選択肢」を一緒に検討しやすくなります。
5. キャリア相談の一般的な流れ
相談の進め方は機関や担当者によって異なりますが、多くの場合、次のような流れで進みます(代表的な例)。
- 予約・申込
- 初回面談(現状と悩みの整理)
- 自己理解の深掘り
- 選択肢の整理・情報提供
- 行動計画の作成
- フォローアップ面談
5-1. 初回面談:現状と課題の整理
まずは、以下のような点を一緒に整理します。
- 現在の仕事や生活の状況
- モヤモヤや不安の中身
- 相談の目的(転職したいのか、現職での活路を探したいのか等)
ここでは結論を急ぐ必要はありません。「何に悩んでいるのか」を整理すること自体が、キャリア相談の第一歩になります。
5-2. 自己理解の深掘り
次に、これまでの経験や価値観を振り返りながら、
- 自分が大事にしたい働き方・生き方
- 得意なこと・強み
- 苦手な環境や避けたい条件
などを明らかにしていきます。
ここでジョブ・カードなどのツールを活用することもあります。
5-3. 選択肢の整理と情報提供
自己理解を踏まえ、
- 現職を続けながら、仕事の内容や関わり方を変える
- 社内での異動や職種変更を目指す
- 転職や独立を視野に入れる
- まずはリスキリングから着手し、中長期でキャリアチェンジを目指す
などの選択肢を検討します。その際、ハローワーク・キャリア形成・リスキリング支援センター・各種助成金など、公的制度の情報も必要に応じて提供されます。
5-4. 行動計画とフォローアップ
最終的には、
- いつまでに何をするか(例:3か月で○○講座の受講を終える)
- 誰に相談しながら進めるか
- 次回の面談で何を確認したいか
といった具体的な行動計画を作成します。
1回の相談で終わる場合もあれば、数か月単位で継続的に面談を続ける場合もあります。
6. キャリアコンサルタントを「リスキリング」にどう生かすか
生成AIやデジタル技術の進展により、既存の仕事の一部は自動化され、新しい仕事が生まれています。このなかで国は「リスキリングによる能力向上支援」を重要な政策の柱の一つとして位置づけ、多くの支援策を展開しています。
リスキリングを進めるうえで、キャリアコンサルタントは次のような局面で役に立ちます。
6-1. 何を学ぶべきかの優先順位を決める
世の中には無数の講座や資格がありますが、「自分のキャリアに本当に必要な学び」は人によって異なります。
キャリアコンサルタントは、
- 現在の仕事と強み
- 今後目指したい方向性
- 会社や業界の変化
を踏まえ、「どの分野のリスキリングが最も効果的か」を一緒に考えてくれます。
6-2. 公的支援制度との接続
リスキリングには一定の時間と費用がかかります。そこで活用したいのが、次のような仕組みです。
- 教育訓練給付金
- 公的職業訓練
- 人材開発支援助成金(企業向け)
- 「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」などの補助制度
こうした制度の概要や、自分が利用できる可能性があるかどうかを整理する際にも、キャリアコンサルタントが情報提供や整理の支援を行えます。
6-3. 学びを「キャリアの具体的な行動」に落とし込む
リスキリングは、学んだだけでは意味がありません。
- 現職の中で新しい業務を任せてもらう
- 部署異動や社内公募に手を挙げる
- 転職市場でどのような職種に挑戦できるかを試してみる
といった行動に結び付けて初めて、キャリアアップや賃金向上につながります。キャリアコンサルタントは、学びと働き方を結びつけるところまで視野に入れて支援します。
7. 「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」とキャリアコンサルタント
経済産業省が実施する「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」は、在職者がキャリア相談・リスキリング講座・転職支援を一体的に受けられるようにする事業です。
この事業では、
- キャリア相談(キャリアコンサルタント等による面談)
- リスキリング講座の提供
- 必要に応じた転職支援
という流れを一体として支援する体制が整えられています。
ここで重要な役割を担っているのがキャリアコンサルタントです。相談者の職務経歴・希望・生活状況などを踏まえ、
- どの分野のリスキリングが適切か
- どの程度の期間・学習量が現実的か
- 転職を視野に入れるタイミングはいつか
といった点を一緒に検討します。
「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」に採択されているオンラインスクール「TGCリスキリングスクール」では、一連支援の中でキャリアコンサルタントとキャリアの棚卸し、カウンセリングを行うことができます。
そして、そのまま補助制度を活用してデジタル知識や生成AIスキルを身に付けるための講座を無料で受講することも可能です。
さらには生成AIに関する資格を取得出来るものまで提供されていますので、是非チェックしてみてください。
********************************
TGC RESKILLING SCHOOL | Z世代のためのオンラインスクール
サービス名称:TGCリスキリングスクール
提供開始日:2025年6月2日(月)
提供講座:全9講座(生成AI系講座×5、語学講座×2、ビジネス講座×2)※2025年11月28日時点
受講対象:Z世代の若者をはじめ、生成AI領域のリスキリングに興味のある方はどなたでも受講が可能です。
受講費用:転職意向のある受講者は自己負担0円(※転職の意向のない方は20〜35万円)
受講方法:以下のサービスサイトよりお申し込みください。
公式サイト:https://tgc-reskilling.com/
<本サービスの流れ>
①キャリア相談:キャリアコンサルタントとのオンライン面談の予約が最初のステップ。ご希望の日時をお申し込みいただくと、提携するキャリアコンサルタントから連絡があります。
②リスキリング:キャリア相談の内容を参考に、希望する講座を受講します。
③転職支援:講座を修了した受講者は、転職に向けて必要なサポートをご希望に応じて提供します。
8. リスキリングキャリアコンサルタント資格とJRCAの取り組み
こうしたリスキリング時代の背景のもとで、キャリアコンサルタント自身にも新しいスキルが求められています。
一般社団法人日本リスキリングキャリアコンサルタント協議会(JRCA)は、生成AI時代に適応したキャリアコンサルタントの養成と活躍支援を目的として、2024年3月15日に設立された団体です。
JRCAは、
- リスキリングの普及
- キャリアコンサルタントの養成・専門性向上
- キャリアコンサルタントの活躍機会の創出
を軸に活動しており、その一環として「リスキリングキャリアコンサルタント資格」の講座・認定を行っています。
この資格講座では、たとえば次のような内容を体系的に学びます。
- 国の定めるデジタルスキル標準に関する知識
- 生成AI時代に必要なスキルと、その学び方
- 各省庁が実施するリスキリング・助成金・補助金など政策に関する理解
- リスキリング希望者の相談に対応するための実践的な支援方法
これにより、リスキリング領域に強みを持つキャリアコンサルタントを育成し、働く人の学び直しとキャリア形成を一体的に支援することを目指しています。
9. まとめ:キャリアの悩みを一人で抱え込まないために
ここまで見てきたように、キャリアコンサルタントは
- 公的機関(ハローワーク、キャリア形成・リスキリング支援センター、サポステなど)
- 教育機関(大学キャリアセンターなど)
- 福祉サービス(就労移行支援事業所)
- 民間企業(人材会社、再就職支援会社、企業内のキャリア支援)
など、さまざまな場面で多様な役割を担っています。
リスキリングドットコムは、「生成AI時代に必要なリスキリングがすべてわかる」ことを目指す専門メディアとして、最新のリスキリング情報とともに、キャリアコンサルタントの活用情報も発信しています。
キャリアや学び直しに不安を感じたとき、
- まずは身近な相談窓口(ハローワーク、キャリア形成・リスキリング支援センター、サポステなど)を確認する
- 所属する企業や学校にキャリア相談窓口がないかを調べる
- 必要に応じて民間の専門家・人材会社も併用する
といった形で、キャリアコンサルタントを積極的に活用してみてください。
キャリアの正解は人によって異なりますが、「自分の価値観や強みを理解し、納得して選ぶプロセス」を専門家と一緒にたどることで、リスキリングの方向性も見えやすくなります。
本記事が、キャリアコンサルタントを利用する際の具体的なイメージづくりと、リスキリングに向けた一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。
記事寄稿

一般社団法人 日本リスキリングキャリアコンサルタント協議会(JRCA)
一般社団法人日本リスキリングキャリアコンサルタント協議会(JRCA)は、 働く人のキャリア形成支援とリスキリング(学び直し)の普及を目的に、キャリアコンサルタントの育成・研修・専門性向上を推進する専門団体です。
最新の労働市場・AI時代のスキル動向を踏まえ、リスキリング支援の実務者に求められる知識・技能の標準化と普及を目的とした民間資格「リスキリングキャリアコンサルタント資格」を発行しています。
▼公式サイト
https://reskilling.or.jp



